中村 恵  Kei Nakamura
2005.4.18(月)−4.23(土)

1976年 生まれ
1997年 佐賀県有田窯業大学卒業
1997年 イタリア・カラーラ美術学院彫刻科入学
2001年 テリッチョーラ彫刻シンポジウム金賞
2002年 第5回ヴェローナ国際大理石シンポジウム金賞
2003年 個展 ギャラリーとわーる(福岡)
2004年 カラーラ美術学院彫刻科卒業
      現在イタリア・カラーラ在住

タイトル 「石の花」

作家コメント
「石の花というテーマ。それは本人が日頃、芸術(石の彫刻・美術全般)を
自然の中より意識していることから、今回の展示の題材として選びました。
過去の歴史において中世、あるいはそれ以前の時代から、『自然』は彫刻の中において一つの重要なテーマでした。それは東洋・西洋の美術いずれにおいても扱われていた題材であり、例えば植物のレリーフ模様や柱頭(キャピタル)の装飾として、現在においても西洋のロマネスクやゴシック時代の建築の中に見出される通りです。
今回の展示はそれらのクラシックな美術の要素を現代へ移行、解釈する時にそこに感性、つまりは自身の好みを作品に加えるということが目的です。
『自然』の中には形や色、その他感覚を通じて感じ取ることのできる美的、芸術的なものがあり、それは『神秘的な魅力』として常に自分の意識の中に存在していると思います。その神秘的な魅力を彫刻を通して形あるものにする、つまりそれをより明解なものとすることは本人においてはいつも新たな発見を得ることであり、そのための探求はひとつの楽しみでもあります。」