グリッド考 4つのアプローチ  2020.2.17(mon)-2.22(sat)

グリッドの表現による4人展を開催いたします。
素材やテーマ、表現がそれぞれ異なる4人の作品を一堂に展示し、グリッド表現の可能性と奥深さを考察します。





《Space of color》
アクリルガッシュ、顔料、綿布
900×900mm


  一ノ宮佳邦  ICHINOMIYA Yoshikuni

1955
年 大分県生まれ

1980年 九州産業大学大学院芸術研究科油彩専攻修了

<主な個展>

1986年 「無風空間」ピラミッド・ホール(福岡)
198991,93年 「Face To Face」ギャラリー・オカベ(東京)
1989年 ギャラリー・おいし(福岡市)
1991年 「具象から非具象への展開」イムズ・イリスギャラリー(福岡)
1993960104050711131517年 ギャラリー・とわーる(福岡)
2003051012141619年 ギャラリー58(東京)
2004年ギャラリー編(大阪)
200709年 久我記念館(福岡)
201719年 「Another solo Exhibition」ギャラリー安政(福岡) ほか

<主なグループ展>
198889年 「EVENT展」 福岡県立美術館・久留米石橋美術館(福岡)
1988年 「新制作展」東京都美術館(東京)
1995年 「VORTEX展」長崎県立美術館(長崎)
1997年 「思考する空間展」(’99 福岡県立美術館 ’98うきは注連原美術館 ’00由布院アート・ホール
1998年 「アート・バスケット展」 (‘99、‘07、‘08KTNギャラリー-長崎市-09,湯布院-大分県)
2007年 「日韓現代美術展」福岡アジア美術館(福岡)

2009年 「九州コンテンポラリーアート展」福岡県立美術館他
2010年 「一ノ宮佳邦+床田明夫展」信覚寺 ギャラリー安政(福岡)
2016年 「6/信覚寺」信覚寺(福岡)
2016年 「’55597481+」大川市立清力美術館(福岡)
201819年 「へいわ・みえかた」小郡カトリック教会(福岡)
2019年 「色と光を感じる美術館」大川市立清力美術館(福岡) ほか

作家コメント:
色と色との境界をテーマに仕事を進めて行く過程で、表面上ストライプ(縞模様)からハッチング(線影)、ハッチングからグリッド(格子)へと展開してきました。ある意味絵画の純粋化に向かって思考してきたと言えるかもしれませんが、構造的に見れば色と色とが決して触れあうことの無い境界において意匠の美とは異なる何か美的なものが生じる感覚を追って制作してきたと言ってよいでしょう。
現在私の関心はキャンバス上のマチエールや、色と色の相互作用のあいだでおきていることと、同時に私の心の中でおきていることを捉えることです。




     


《LOVEPOP-Noise 190421》
インクジェットプリント、アセテートフィルム
1000×1300mm




  鍵井保秀  KAGII Yasuhide

1959年 京都府生まれ
1983年 神戸学院大学経済学部卒業

<主な個展>
20070913151719年 ギャラリー58(東京)
201012141619年 Cafe de DIANA (東京)
2013年 Steps Gallery(東京)
20141517年 いりや画廊 (東京)
20021013年 CAELUM Gallery NY
2018年 be-kyoto (京都)
200117年 Gallery Ryo(大阪) ほか

<主なグループ展>
201419年 「Square展」 ギャラリー58(東京)
201617年 Steps Gallery(東京)
201819年 御堂筋アート(大阪)
2004101217年 日本建築美術工芸協会(東京) ほか

<その他>
200407101316年 オペラ舞台美術
20151719年 オペラコラボレーション
2009121415年 バレエ舞台美術

作家コメント:
キャンバスに描いたイメージをデジタル処理によって様々な形に分解し、透明フィルムに出力したものを、何層かに重ねることで分解されたイメージを再構築します。 フィルムを通して壁や床に投影された影は風や観る人の動きなどで揺れ、また再構築されたイメージは認識出来るのが、視線の合う部分でしかなくなり他はズレが生じ認識出来なくなります。 その影や揺らぎ、ズレをも作品の1部となり、その作品は原画とは違い、とても不安定で儚い印象を見る人に与えます。 それは人が強い面と弱い面を持つように、原画とフィルム、二つの手法を使うことで同じイメージの二つの面を表そうとしています。
イメージは色々な形(矩形、丸、ハートなど)で分解していますが、今回は矩形を用いた作品を展示します。





     


《GRID Composition-CNR
アクリル、キャンバス
850×850mm


  小鶴幸一  KOZURU Koichi

1948年 福岡県生まれ
1972年 武蔵野美術大学油画科卒業

<主な個展>

1980年 シロタ画廊(東京)、福岡市美術館(福岡)
1981年 シンクロン画廊(ブレッシア、イタリア)
1983年 パガーニ画廊(ミラノ、イタリア)
1985年 ル・メェ文化センター(ムーラン、フランス)
19878992年 ぎゃらりいセンターポイント(東京)
1988年 ヴェリフィカ8+1画廊(ヴェネチア・メストレ 、イタリア)
1993,00年 ギャラリー福山(東京)
1998年 銀座井上画廊(東京)、飯塚コミュニティセンター(福岡)
2006131618年 ギャラリーとわーる(福岡)
2007年 ギャラリートコポラ、(福岡)
200810141618年 ギャラリー58(東京)
2012年 ジェムアート(東京) ほか

<主なグループ展>
1982年 「ARTEDER 82国際現代美術展」(ビルバオ、スペイン)
1986年 「ARPAAIAP 14作家展」(ユネスコ本部、パリ)
1987年 「ミッセル・プラチニ記念展」(プジョー自動車、パリ)
2000年 「現代日本の絵画 出版記念特別展」ART BOXギャラリー(東京)
2003年 「幾何学的抽象の作家達」銀座井上画廊(東京)
2010年 「20人の作家による”手で見る造形“展」ギャラリーTOM(東京)
201419年 「Square展」ギャラリー58(東京)
2014年 「そして今は-パリに学んだ作家達」ギャラリー志門(東京)
201718年 「表層の冒険」展 ギャラリー鴻(東京) ほか

作家コメント:
パリに居た頃、古本屋で豪華な「源氏物語絵巻」の画集を買ったことがある。絵巻の中にある「吹抜屋台」と呼ばれる日本独特の空間構成は、西洋の遠近法的な空間に慣れた眼にはとても新鮮だった。そこから私の最初のシリーズ「スーパーポジション」が生まれるのだが、その過程で興味を引いたのが絵巻に出てくる格子戸(グリッド)だ。これはとてもモダンに見えた。私の作品の中に生かそうと何度か試みながら、パリに居る間は思うような形にはならなかったグリッドによる構成が、日本に帰国し2000年を迎えた頃から、何とか形に成り始めた。グリッドと色面。どちらも均質な表面だが、視線の受け止め方の全く異なるこの二つの要素が、同一平面上でどう対比しあい、共存できるのかを探っている。「グリッド・コンポジション」は私にとって三番目のシリーズになるが、ダイレクトな線と色面が織り成す平面の在り様を追い求めていることに変わりはない。「その色が最も美しく見える形、その形が最も美しく見える色」が念頭にあり、日本の“ わび ”や“ さび ”よりも“粋”でありたいし、単純というよりは明快という意味のシンプルな作品でありたいと願っている。そして私の中にある「グリッド」という磁場が何を引き寄せてくるのか楽しみにしている。




     


《Maria Ⅰ》
油彩、パネル
727×500mm


  さかいようこ  SAKAI Yoko

1957年 福岡県生まれ
1980年 福岡女子大学卒業


<主な個展>
19840910131415171819  ギャラリーとわーる(福岡)
200708091118年 ギャラリー58(東京)
2007年 福岡市美術館特別展示室B
2008年 福岡アジア美術館
2015年 Able Fine Art NY Gallery (NY)
2016年 Able Fine Art Seoul Gallery(Seoul) ほか

<主なグループ展・アートフェア>
201419年 「Square展」ギャラリー58(東京)
1984年 TNCテレビ西日本ビデオコンテスト(大賞)
1985年 現代日本美術展入選
1985900307年 日韓現代美術展
2004年 青木繁記念大賞展(賞候補)
2005年 西日本美術展(優秀賞)
2013年 KIAF / GIAF 招待出品(Seoul)
2014年 Maiami Art Fair (Maiami)
2015年 サロン・ドートンヌ入選(Paris)
2016年 LA Art Show(LA)
2016 Kim Manhee / さかいようこ2人展 とわーる ほか

作家コメント:
長崎の被爆マリア像は私には泣いているように見える。
人類はいつまで核で威嚇し合うのだろうか?
いつかまた使われてしまうのではないか?
そういう漠然とした不安は私や親族の経験と重なり、
それを具象的に表現しようとした時に輪郭線のはっきりしない
モザイク表現がわりと適しているように思える。
ブルーは孤独な色だ。
絵と映像、アナログとデジタル、具象と抽象、善と悪、男と女、欲と無欲..
あらゆる対極の狭間で映像のように「確かでない」ものが
人間存在の本質のような気がする。