大森 悟  Satoru Omori     2013.9.17(tue)-9.28(sat)  (休廊:9.22)

展覧会タイトル 「空面」    2011年の個展 2010年の個展 2008年の個展



作家コメント:
ギャラリーの4方向の壁面に古びた鏡が貼り付けられている。
天井近くの高い位置に1列の横並びに飾られた鏡の間に、水平器が数台設置され
グリーンのレーザー光が点灯し水平面を浮かび上がらせている。
この暗室内に現れる水平面は、合わせ鏡の原理で水平器からのレーザー光を
横並びの鏡に当て反射光を往復させ、会場内に空のような天空世界の存在と永遠の時間を生み出している。

自分を映す、誰かを映す、そして周りの風景を映す。
鏡は、ずっと映し続けている。もう一つの世界として写す。
映画の長回しの画像のように、見ている人の視線を視覚という感覚と時間に置き換える。

そして、鏡の前では過去と今が繋がってゆくことになる。
それは夜空の星の光のように、今見ている光が何万光年という時間を繋ぐのと同様に。

その光を見るために、上を向き、触れるために手を伸ばしてみる。
『空面』という境界線が空の厚みと重みを遮っていることに、気づくと思います。




プロフィール:
1969年 茨城県生まれ
1994年 東京芸術大学 美術学部絵画科油画専攻卒業
1996年 東京藝術大学 大学院美術研究科(油画)修了
1999年 東京芸術大学 大学修後期博士課程(油画)修了

<個展>
1997年 ベリーニの丘ギャラリー(神奈川)
2000、01、04、06、09年 コバヤシ画廊(東京)
2008、10、11年 ギャラリー58(東京)
2011年 E&Cギャラリー(福井)