菅沼 研一   Kenichi Suganuma

   2010.11.15(mon)-11.20(sat)

   
展覧会タイトル 
   「Satellite, separated from earth

「Satellite, separated from earth 021307」
佐波理(高錫銅合金) 135×114×40mm


【作家コメント】
鋳金は溶解した金属を鋳型に流し込み形体をつくる技法である。
長く金工作家として鋳金による制作を続けてきたが、
近年は技法と素材の特性に意を添わせることにより、行程は自然の摂理に従うプロセスとなり、
生み出される形体は自然の一破片となるよう、
表出される形体の出来不出来を鋳造の一時に託す制作をしている。

プロセスの読みの楽しみと会得した僅かな技術の自由の喜びとで、
ささやかな新たな展開の期待をしつつ制作をしている。
また、植物の無駄のない伸びやかな命の形は遥かな遠なるモノとの共鳴の証、と憧れるのだろうか。
目に留まつた草花を摘み、その固有のラインを視線で追い、
軌跡を紙に残すことで表出された自己を確認している。




【プロフィール】


1954年 岩手県生まれ
1978年 東京芸術大学美術学部工芸科卒業
1980年 東京芸術大学大学院美術研究科鋳金専攻修了

<個展>
1980年 岩手自治会館(岩手)
1987・92年 ギャラリー山口(東京)

1989年 みゆき画廊 (東京)
1990・93・95・97・99年 ギャラリー和田(東京)
1992・03・95・97年 集雅堂ギャラリー(大阪)

2001年 
2001/第14回名古屋コンテンポラリーアートフェア」名古屋市民ギャラリー(愛知)


<グループ展>
1990年 北の鉄文化展岩手県立博物館 招待出品 (岩手)
1991年 「April 1st 展」ギャラリー和田 (東京)
      「サントリー美術館 大賞展 '91」 入選  サントリー美術館 (東京)
1994年 「現代日本の美術」展 国立国際美術館 (大阪)
1996年 「Art Metal of Japan展」 Nationa Ornamental Metal Musium (米国・テネシー)
      ニューヨーク州立大学 The College Art Gallery (米国・ニューヨーク)
1998年 「第3回現代鋳鉄美術国際会議」 招待出品 ジョンソンアトリエ (米国・ニュージャージー)
2002年 「東日
本-彫刻 (Sculptors of Eastern Japan 39の造形美) 東京ステーションギャラリー(東京)
2008年 ギャラリー和田(東京)



【パブリックコレクション

国立国際美術館・岩手教育委員会・National Ornamental Metal Musium(米国・テネシー)
東北大学工学部金属工学科記念館(宮城)