●開催期間 2010年9月13日(月)-10月2日(土)
●休廊日 9.19(日)・20(月/祝)・23(木/祝)・26(日)
●開催時間 12:00-19:00(最終日17:00まで)
●会場 ギャラリー58 東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル4F TEL/03-3561-9177
●URL http://www.gallery-58.com/


パノラマ展示風景


戦後、前衛美術の先駆者として日本の美術界を切り拓き、
現在も旺盛な活動を続ける、70歳以上の美術家6人による新作展を開催いたします。
R70の「R」は「Restrict=制限」の頭文字、つまりR18指定(18歳未満禁止)ならぬ、
70歳未満禁止=70歳以上だけが参加できる展覧会です。


赤瀬川 原平 Akasegawa Genpei 秋山 祐徳太子 Akiyama Yutokutaishi 池田 龍雄  Ikeda Tatsuo

田中 信太郎 Tanaka Shintaro 中村 宏 Nakamura Hiroshi 吉野 辰海 Yoshino Tatsumi





「日々是現實」
和紙に画像出力・墨  290×410mm  2010年


赤瀬川 原平
 Akasegawa Genpei

1937年神奈川県生まれ。1955年武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)油絵科入学。1960年に吉村益信、篠原有司男らとネオ・ダダイズム・オルガナイザーズを、1963年に高松次郎、中西夏之とハイ・レッド・センターを結成。1966年千円札を題材とした作品で千円札裁判が開廷、"芸術裁判"と呼ばれる。1981年『父が消えた』(文藝春秋)で第84回芥川賞を受賞。1998年『老人力』(筑摩書房)はベストセラーとなり、その年の流行語となる。1992年 秋山祐徳太子、高梨豊と「ライカ同盟」結成。1995年「赤瀬川原平の冒険:脳内リゾート開発大作戦」(名古屋市美術館)。路上観察学会会員。


「キリストダリコ」 
ブリキ  340×230×55mm  2010年


秋山 祐徳太子  Akiyama Yutokutaishi

1935年東京都生まれ。1960年武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)彫刻科卒業。ランニングに短パン姿で日の丸を背負い、グリコのマークそのままに疾走する「ダリコ」をはじめ、ポップ・ハプニングと称する数々のパフォーマンスを展開。1970年代よりブリキによる彫刻作品を発表。1975年と79年の2度にわたり、政治のポップ・アート化を目指して東京都知事選挙に立候補する。このときのポスターは現代美術作品として国立国際美術館などに収蔵されている。1992年、赤瀬川原平・高梨豊と「ライカ同盟」結成。見世物学会理事。1994年「秋山祐徳太子の世界展」(池田20世紀美術館)。


「 場の位相 -おどり・場- B 」
パネル・アクリル  780×540mm  2010年


池田 龍雄
 Ikeda Tatsuo

1928年佐賀県生まれ。特攻隊員として17歳で敗戦を迎える。1948年多摩造形芸術専門学校(現多摩美術大学)入学。まもなく岡本太郎らのアヴァンギャルド芸術運動に参加。1950年代よりルポルタージュ絵画やペン画による数多くのシリーズを展開。壮大なる宇宙と生命を描いた連作「BRAHMAN」を15年にわたって発表、現在も「場の位相」シリーズほか旺盛な制作活動を続ける。公演や文筆活動も行い、戦後美術の生き証人の一人となっている。2010年「池田龍雄アヴァンギャルドの軌跡」(山梨県立美術館、のち川崎市岡本太郎美術館、福岡県立美術館に巡回)。



「門」
紙・鉛  608×250mm  2010年



田中 信太郎
 Tanaka Shintaro

1940年東京都生まれ。1958年フォルム洋画研究所に学ぶ。1960年 ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズのメンバーとして活動。1965年の初個展を境にミニマルな作品へと大きな変革を遂げる。1969年第6回パリ青年美術家ビエンナーレ(パリ市立近代美術館)。1971年、第11回サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)。1972年、第36回ヴェネチアビエンナーレ日本代表。2001年「田中信太郎|饒舌と沈黙のカノン」(国立国際美術館)、第10回インド・ビエンナーレ(インド)。2007年「国立新美術館開館記念展 20世紀美術探検−アーティストたちの三つの冒険物語−」(国立新美術館)。


 「似而非機械」(えせきかい) 
 紙・アクリル・鉛筆  515×356mm  2010年



中村 宏
  Nakamura Hiroshi

1932年静岡県生まれ。1951年日本大学芸術学部美術学科入学。1950年代よりルポルタージュ絵画で注目を集める。モンタージュ絵画、観光芸術、タブロオ機械など、独自の方法論による作品を展開。戦後日本の世相や社会状況を鋭く映し出した制作活動は高く評価されている。黄色と黒のストライプや記号、線、ダイヤグラムを組み込み図鑑的要素を盛り込んだ作品を展開。装丁やデザインなどグラフィックの仕事も多数手がける。2007年「中村宏|図画事件1953-2007」(東京都現代美術館、名古屋市美術館)。2010年「タブロオ・マシン〔図画機械〕-中村宏の絵画と模型」(練馬区立美術館)。


「象少女(MS)-A」 「象少女(MS)-B
FRP・油彩 7350×215×220mm/365×210×240mm
 2010年


吉野 辰海
 Yoshino Tatsumi

1940年宮城県生まれ。1959年武蔵野美術学校油絵科入学。1960年ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズのメンバーとして活動。1980年代より、体や顔のねじれた犬、双頭・多頭の犬など、どこか悲しげでいてユーモラスな、怪異にデフォルメされた「犬」の立体作品シリーズを発表。全ての物質にある螺旋(SCREW)運動を具現化した彫刻作品を展開。近年は、痩せた未成熟の少女の体に、象の顔と犬を組み合わせた「象少女」シリーズを展開。2002年「熊本市現代美術館開館記念展:アティチュード2002」(熊本市現代美術館)。2007年「六本木クロッシング2007:未来への脈動」(森美術館)。


左より 赤瀬川原平・秋山祐徳太子・池田龍雄・田中信太郎・中村宏・吉野辰海  2010.9.13


走り続けるトップランナー    

日々、幅広い年代の美術家の方々と数多く接する中で、この6人というのはまったく、20代の若者以上にエネルギッシュで、ゆるぎない底力があって(戦中戦後の時代の荒波をくぐり抜けた強靭さ)、そして作品も人間も、とてつもなく魅力的です。

この展覧会のきっかけとなったのは、2007年に開催したネオダダ3人展(風倉匠・田中信太郎・吉野辰海)でした。この魅力的な世代の人たちの展覧会を、ネオダダという枠だけでなく、それも最新作だけで見てみたい。展覧会タイトルは何でもよかったのですが、ぱっとひと目で分かり易い「R70」としました。(Rは、Restrict=「制限」の頭文字、すなわち70歳未満禁止の意) そのとき田中信太郎氏と吉野辰海氏がまだ60代だったので、二人が70歳を迎えるのを待って2010年に開催するはこびとなりました。70歳未満は参加してはならぬ、そして最新作以外は出品するべからず、という展覧会です。

「70歳」という年齢は、20歳で制作活動を始めたとして、半世紀にわたって作家活動を続けているという、一つの“歴史”であると思います。70歳を過ぎてますます活躍中の美術家は少なからずいらっしゃいますが、「前衛★R70展」では、これまでにギャラリー58で発表していただいたことがある5人と、そしてもうひと方、真の「絵画者」として尊敬する中村宏氏に参加していただきました。「前衛」と「R70」の間にある「★」には、二つの意味があります。一つは、美術界のスター、憧れのスターという意味で、もう一つは現在進行形でキラキラと輝き、発光し続けている星、という意味です。

「前衛★R70展」は、「老人の展覧会」ではありません。分かり易さとアイキャッチ的な要素でたまたま「R70」と冠してはいますが、年齢で括ったのは後付けであって、とにかくこの、年齢をも超越した“とてつもなく魅力的な6人”の新作展なのです。この6人には、「老人」「おじいちゃん」という形容はあてはまらないと思っています。他の何ものでもない、揺るぎない個性を放ち、半世紀以上走り続ける、真の美術家6人です。

6人の手形と自分の手を重ね合わせることができるコーナーも作りました。20代の頃のあの作品も、美術館を埋めつくした作品も、文章も、全てこの「手」から生み出されてきました。若い頃から暴れ、とんがり、そして現在も「わが道」を歩み続ける6人の「今」を、みんなで共感してしまおう、というような、そんな展覧会です。

ギャラリー58 長崎裕起子



朝日新聞 2010年9月22日(水)





毎日新聞 2010年9月27日(月)




読売新聞 2010年9月27日(月)





産経新聞 2010年9月29日(水)






西日本新聞 2010年9月30日(木)





読売新聞 2010年9月21日(火)













産経新聞 2010年7月25日(日)











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