|
|
「解体」 インスタレーション |
【作家コメント】
私の作品は目に見えない内面の世界をかたちにしています。
作品形態は平面のときもありますが主にインスタレーションで、
その表れる空間は「私の内面」=「私の部屋」とも言えます。
その部屋は深く閉ざされていたり、草原が広がっていたり、
薄暗い森の奥深くであったり、ごちゃごちゃと散らかっていたり、と様々です。
過去の記憶や起きた様々な物事など、日常で感じたものを今一度、
呼び起こすように記憶のかけらたちと向き合いながら、じっくりと紐解くように制作しています。
作品の原点となるものは常に日々の暮らしの中に隠されています。
制作の過程で日常における自身の記憶と向き合うことで、
その先にある「小さな光」のようなものを表せたら…、と思いながら作り続けています。
素材は糸、レース、布、ビーズ、写真、ガラスなどその時々で異なり、
その時の感覚に合うものを使うようにしていますが
ここ最近は使われなくなった古いものたちや捨てられてしまうものや
どこかの家に眠っていたものなども取り入れることもあります。
その物の持つ記憶にも、どこか惹かれる部分があるからかもしれません。
今回の展示は“解体”することから見えてくる“再生”を意識して、制作します。
【プロフィール】
1978年 佐賀県生まれ
2000年 九州産業大学芸術学部美術科絵画コース卒業
2001年 九州産業大学芸術学部美術科絵画研究生修了
2001-03年 共同アトリエ・3号倉庫にて制作
<個展>
2001年 「a hidden my room」(共同アトリエ・3号倉庫/福岡市)
2002年 「忘却の丘」(共同アトリエ・3号倉庫/福岡)
2003年 「湧き出でるままに 洗い流す いずれ 潤うように」(共同アトリエ・3号倉庫/福岡)
2004年 「雪を解かす光と雪の中で眠る光」(Gallery58/京橋・東京)
2005年 「やわらかな光」(ギャラリーとわーる/福岡)
2005年 「ひと滴からうまれるものを」(木考いわい家具/佐賀)
2009年 「うつくしい世界のために」(久我記念美術館/福岡)
<グループ展>
1999年 COHORT
ART(ギャラリーセピア/福岡)
20+ART(アクロス・メッセージホワイエ/福岡)
2000年 ハシム・アブディ・ハシムと若き旗手たち展(さくらギャラリー/福岡)
N548展(福岡市美術館/福岡)
2001年 I'll be your mirror「わたしがいて 彼女がいて 彼らがいて そして、あなたがいる」(WILDS GALLERY/島根)
BOOTH
EXHIBITION 2001「Present-we had been there」(共同アトリエ・3号倉庫/福岡)
2002年 BOOTH
EXHIBITION 2002 「花ふる日」(共同アトリエ・3号倉庫/福岡)
museum
city project(福岡)
2003年 BOOTH
EXHIBITION 2003「その森の奥深くに」(共同アトリエ・3号倉庫/福岡)
2006年 共同アトリエ3号倉庫メンバー 高田麻衣子・平岡昌也・森田加奈子作品展
高田麻衣子「とおいとおい記憶」(ギャラリーとわーる/福岡)
2006年 LOVE AND ACCIDENT「めぐりめぐる旅」(WILDS GALLERY/島根)
2007年 パーティ「眠りまでの記憶」(共同アトリエ・3号倉庫/福岡)
平岡昌也・高田麻衣子展 高田麻衣子「内なるものを」(ギャラリーとわーる/福岡市)
2008年 N548展「untitled」(福岡市美術館/福岡)
<その他>
2000年 第14回現代日本絵画展 入選(宇部市文化会館/山口)
2001年 第3回資生堂「ADSP」サポートプログラム
2001年 第16回ホルベインスカラシップ奨学者
2002年 アートスカラシップ2001現代美術賞・入選作家展/入選・塩田純一部門
「あなたが知ってるわたしのかけら あなたが知らないわたしのかけら」(exhibit LIVE[laiv]/東京)
2003年 福岡市美術館・北九州美術館企画展「福・北美術往来展」
「これまでのこと ここでのこと そして これからのはじまりへ」
(福岡市美術館/福岡)
2004年 アートの現場・福岡vol.15 高田麻衣子「かすかに消えるその膜の向こうへ」(福岡県立美術館/福岡)