田部 光子 Mitsuko Tabe
2008.1.14(月)-1.26(土)

1933年 台湾生まれ
1953-70年 前衛美術家集団「九州派」の主要メンバーとして活動
1960年 第3回日本洋画秀作展金賞
1960〜63年 読売アンデパンダン展出品
1974〜84年 九州女流画家展主催
1981・83・90年 世界メールアート展
1988年 「九州派展」(福岡市美術館)
1990年 世界メール・アート展(GAYA・福岡)
1991〜95年 個展(牧神画廊・東京)
1994年 個展 早良美術館(福岡)
1994年よりNY、ワシントン各地でほぼ毎年個展
1994年〜97年 個展 キャスト・アイアン・ギャラリー(NY)
1995年 福岡市美術連盟初代理事長
      現代美術の手法、コラージュ展(練馬区立美術館・東京)
1996年 個展 早良美術館(福岡)
1997〜2005年 個展 ギャラリーとわーる(福岡)
1998・01・02年 個展 ギャラリーOKUDAインターナショナル
(ワシントンDC)
1999年 個展 アディロンダック・コミュニティーカレッジ(NY)
2000年 福岡市文化賞受賞
      個展 黒川INN美術館オープニング(福岡)
2002年 第7回福岡市美術連盟展(福岡市美術館)
2003年 「九州力展」(熊本市現代美術館)
2003〜05年 個展 ギャラリー58
2005年 「前衛の女性 1950-1975」(栃木県立美術館)
      「りんごの秘密」展 (ひろしま美術館)
      福岡市美術連盟10周年記念展(福岡市美術館)
      個展 JMギャラリー(NY)
2006年 九州の女ネットワーク作品展 エルガーラホール(福岡)
2007年 個展 早良美術館(福岡)
      個展 ギャラリーまいづる(福岡)
      福岡市美術連盟展 福岡市美術館(福岡)
      蜃気楼美術館展 ギャラリーまいづる(福岡)
      他 個展・グループ展多数

主な著書
『着信人払い地球郵便局』(葦書房)/『受胎芸術』(花書院)
『二千年の林檎』(西日本新聞社)

●栃木県立美術館「前衛の女性1950-1975展」関連記事
●ジャズミュージシャン・ボブジェームスとのコラボレーション記事
  (福岡・ギャラリーとわーる 2005)

●田部光子展によせて 南嶌宏氏 2004.11
●田部光子展によせて 田中幸人氏 2003.9

2005年の個展


【作家コメント】
新しい年がやって来るたびに、『歳月もまた芸術なり』という
ゴヤの名言を思い浮かべるのです。
誰の上にも公平にやって来る歳月なのに、自分の歳月だけは
視えないという凡庸さにいつも打ちひしがれます。

1963年から、林檎を手がかりとして制作してきて、
いくらかは結果的に歳月が見えて来るような気はして来ました。
ただ、なんとか自分の歳月を表象化できたとしても、
それをいまの時代の人々と交換し合い、普遍化できるかどうかは全く見えて来ないのです。

セザンヌも執拗に林檎を描いたけれど、
風景画や人物画ほどの成功は得られなかったと思います。
ひょっとして、今回の展覧会では、セザンヌの林檎を解明できるかもしれないのです。
乞うご期待であります。



左 Paul Cezanne's Apple resolved -3  910×730mm  キャンバス・アクリル・油彩
中 Paul Cezanne's Apple resolved -2  650×800mm  キャンバス・アクリル・油彩・コラージュ
右 Paul Cezanne's Apple resolved -1  910×730mm  キャンバス・アクリル・油彩





左 Point of no return -2  1940×1940×30mm キャンバス・油彩・金箔・コラージュ

右 Point of no return -1  1940×1940×30mm キャンバス・油彩・金箔・コラージュ




りんごの家 240×320×200mm ミクストメディア





りんごの表象   280×280×45mm  キャンバス・油彩



トークイベント

●テーマ「前衛の彼方に」
●日時:1月19日(土)17:00-18:30
●語り手:小勝禮子(栃木県立美術館学芸員)
       光田由里(美術史研究)
       田部光子(美術家)
●入場無料・予約不要
左より田部光子氏・光田由里氏・小勝禮子氏




<過去の展示>


Sign Language oil,collage,gold leaf,plaster hands on wood  1200×1200×60mm