有賀 和郎 Kazuo Ariga
2008.10.6(Mon)-10.11(Sat)

1951年
1975年
東京都生まれ
日本大学大学院理工学部修士過程修了

<個展>
1996年
1997年
    
1999年
2000年
2001年
2002年
2005年
2007年
アートギャラリー環(東京)
ギャラリーフレスカ(東京)
スペースS(東京)
ギャラリー銀座フォレスト(東京)
JUST ART AGLERIE(ベルリン)
すどう美術館(東京)
Galerie Lichtblick(ベルリン)
アーティスト・イン(東京)
ギャラリー58(東京)

<グループ展>
1999年
2000年
    
2001年
2002年
    
2003年
2004年
    
2005年
「内在する世紀末展」地球堂ギャラリー(東京)
「BERLIN-Tempelhof2000」 Galerie der Firma O.T.B(ベルリン)
「Japanese Contemporary Paintings Exhibition (フランクフルト)
藤山ハンとの2人展 Galerie Lichtblick(ベルリン)
「内宇宙の鼓動展」千駄木画廊(東京)
「LINEART2002」Flanders Expo (ゲント)
「21世紀の貌展」ギャラリー銀座一丁目(東京)
「有賀和郎・坂本純一・松山俊彦三人展」ギャラリー福山(東京)
「有賀和郎・臼木秀之・片山高行三人展」ギャラリー銀座1丁目(東京)
DESBROSSES GALLERY(NY) 他

2007年の個展



タイトル 「切実な異土空間」

【作家コメント】

脳の奥で、生来醸し出される、二つの性状をもった気配をテーマとします。
一つは、そこに立ち会っていることが許されるのだろうかと思える、
遥かで知らない時間のような気配です。
もう一つは、けれど反対に、dnaのようにのっぴきならない切実な臨場する気配です。
そういった名状しがたい気配を、そのまますくいあげて画面に写しとりたいと願っています。

それらは、あたかも洞窟の奥の静かな自然でもあり、
過去の生の記憶の醗酵内在化とも、異次元化、虚数空間化…とも思われます。
そういった現象を絵にすることは、脳の奥の機能の一つを知ることだとも思います。

重要なのは、これらのことが、物質文明や便利さの機能主義によって、
心の中に深く押し込められてしまったと思われることです。
なのでそのフタを少しとって覗くことは、僕達にとって、心が本能的にもっていることを
思い出すことになろうかと思います。
御覧になる方の心の洞窟の入口になってもらえればと思います。

また数年扱っているパステルは、ヒトの内面の無数の気配に気づかせてくれ、
不可視なものを可視化させる可能性のある、今の自分にとって大事な画材でもあります。



脳の奥室  pastel on paper  768×1063mm







虚数化した界   pastel on paper  550×752mm






臨界T pastel on paper  395×546mm(左)
埠頭   pastel on paper  383×524mm(右)